Our Vision

「有機栽培」よりもさらに無農薬·減肥料。
植物本来の力を引き出していく「自然栽培」は、
私たちに多くの豊かさをもたらしてくれます。

その効能は、安心安全で、身体を健康にするだけではありません。
土の中には、私たちの目には見えない微生物たちの世界が広がっていること。
その世界が多様であるほど土が健康になり、生命力のある野菜が育まれること。
さらには、周辺に生息する動物や虫たちなどの生態系をも豊かにし、
本来のしなやかで逞しい自然環境を取り戻してくれること。

私たちは、そうした自然本来のポジティブな連鎖が、
地球と身体と社会、すべての未来を持続可能にしていくと信じて、
「自然栽培野菜の採れたて宅配」を主軸としたさまざまな事業を行っています。

野菜の入ったベジモの箱を頭の上にのせている羊のイラスト。上で蝶々が飛んでいる。

地球にいい

自然栽培は、化学肥料や農薬に頼らず、自然本来の生態系を生かして作物を育てる農法です。土壌中の微生物や虫などの生き物たちが多様性を増し、それらが活発に活動すると、養分をたっぷり含んだ免疫力の高い土壌になることが科学的にも実証されています。こうした健康な土壌は、土砂崩れなどの災害にも強く、化学物質による環境負荷もないため、地下水や河川、ひいては海の汚染までも改善させていく。私たちは、この未来に残せる持続可能な農法を、大学との共同研究も行いながら、全国に広げるために活動します。

身体にいい

種からこだわり健康な土壌で育てた自然栽培の野菜は、有機栽培以上に栄養分をたっぷり含んでいることはもちろん、その味わいもおどろくほど味が濃くバラエティ豊か。“身体にいい”とは、おいしいよろこびから始まります。ベジモは、野菜本来の“おいしさ”と“身体にいい”をすべての食卓に届けることを目標に、すべての事業において身土不二(身近に育ったものを食べることが身体にとって一番良いとする食養の教え)を実践しています。

社会にいい

自然栽培は、食べる人にとっておいしくて安心安全であることはもちろん、つくる人にとっても心身にやさしいことから、私たちは創業当初より農福連携にも取り組んできました。障害のある人、精神的な疾患のある人の就労支援、高齢者の予防医療としてのグリーンリハビリテーション事業などを通じて、自然栽培の畑から多様な人々がともに補い合える社会の実現可能性を発信し続けます。

ベジモグループの事業

Our Business

私たちは3つの柱で事業を展開しています。

カゴいっぱいに、きゅうりと白ナス、さつまいも、じゃがいも、パプリカなどの野菜がたくさん入っている。

畑をとどける

笑顔のあふれる自然栽培の畑から、
とびきりおいしい野菜とハーブをお届けします。

明るい部屋で数名の人が代表の小林さんの話を聞いている授業の様子。

畑をまなぶ

有機農業と自然栽培を楽しく学んで実践する。
「健康でおいしい野菜づくり」のためのスクール。

採れたての人参を手に持ってカメラに向かってピースする青年

畑でつながる

多様な個性を活かし合える自然栽培の畑を、
食べる人にも、もっと身近な存在に。

ベジモの考える自然栽培

ベジモは自然栽培を行っていますが、「有機栽培とどう違うのですか?」と聞かれることがよくあります。一般的に、有機栽培は原則として化学合成されていない農薬や肥料を使用する農法であるのに対し、自然栽培はさらに農薬や肥料には頼らず土壌中に微生物を増やし、多品種を栽培することで生物多様性を促すという、土と植物本来の力を引き出していく農法。ベジモが開講している「有機農業スクール」では、有機栽培·自然栽培を含めた有機農業全般が学べますが、生産する野菜においては、自然栽培の独自の生産基準「7つの約束」をもとに、自社農園から連携している生産パートナー農園まで、すべての農園でこれに取り組んでいます。

農薬・化学肥料・動物性肥料は使用しません。

農薬や化学肥料はもちろん、有機JAS認定農薬や動物性肥料も使用しません。主に緑肥(雑草や刈草、緑肥用植物)を活用し、ベジモオリジナルの完全植物性肥料を必要なだけ、できるだけ減肥料で栽培しています。これによって植物や生物の自然な循環が生まれ、栄養たっぷりの良質な土壌となり、健康で元気な野菜が育ちます。

遺伝子組み換え・種子消毒された種子は使用しません。

種苗の病害を予防するために化学的な薬剤で種子消毒された種を使用すると、土壌の生物多様性に少なからず影響を及ぼします。同じ理由から遺伝子組み換えが行われた種子も、人体や環境に対する安全性が不透明です。このことから、ベジモでは緑肥作物も含めたすべての作物において、遺伝子組み換え・種子消毒された種子は使用しません。

できるだけ固定種・在来種・自家採種。育苗用土壌も有機のものを使用します。

作物によっては、F1種と呼ばれる品種改良された種を使用することもありますが、できるだけ固定種、その土地にあった在来種、自家採種した種子を使用します。一般的な育苗用土壌は詳細が不明瞭な肥料が配合されていることもあるため、ベジモでは自社オリジナルの無肥料育苗用土壌を使用して種から苗を育苗しています。

やむを得ない場合を除き、慣行苗・接ぎ木苗は使用しません。

農薬や化学肥料を使用する農業のことを慣行農法と呼ぶのに対し、農薬や化学肥料を使用した苗のことを慣行苗といいます。ベジモでは、天候不順や天災などの理由でやむを得ない場合(過去15年においても数回です)を除き、すべての拠点で無農薬種子から自社オリジナルの育苗用土を使用して苗を育て、畑に定植する栽培方法で行っています。また、根と茎が違う野菜でつながれた接木苗は使用せず、自然な自根苗を使用しています。

ポストハーベスト(収穫後、保存のために薬剤を使うこと)は行いません。

作物を収穫してから、保存のために薬剤処理するポストハーベストは、有機JAS認定農薬も含めて一切使用しません。収穫したその日に発送、翌日に食卓にお届けするため、野菜が完熟してから収穫・出荷することができるからです。これも、ベジモの野菜がおいしい理由の一つです。

緑肥は活用します。地域の炭素循環に貢献する取り組みを推進します。

畑に自然に生えてくる雑草や、野菜の収穫後に残った根、茎、葉なども土壌を豊かにするための貴重な有機物です。また、たとえば地域で余っている竹、国産建材として使用される材木の樹皮など、地域の炭素資源を積極的に活用することで土壌が豊かになり、二酸化炭素の削減につながります。緑肥作物やハーブなどのコンパニオンプランツも積極的に栽培することで、畑の多様性を高め健康で元気な野菜を育てられるように取り組んでいます。

自然な農業や農産物が身近な生活を「はじめやすく続けやすい」ように考え活動し続けます。

有機農業や自然栽培野菜が特別なものではなく、あたり前に全国の食卓にお届けできるよう、日本各地に拠点を増やす活動をしています。お届けするボックスにも余計なチラシや広告を入れず、少しでも環境負荷を減らせるようにしているほか、野菜の変更のご要望にもできるだけ対応するなど、自然栽培野菜の定期宅配を「はじめやすくて続けやすい」ようにサービスを向上させていきます。

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